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日立システムズ SHIELD Security Research Center

2013年7月30日初版公開

7月25日、警察庁は、コンピュータウイルスなどの不正プログラムの解析件数が、今年1~6月に385件だったと発表した。昨年1年間の解析件数の242件を既に上回っており、半期ベースで2011年上半期以降最多であった。インターネットバンキングをめぐる不正送金事件の多発や民間との連携が機能し始めたことなどが主な原因であるという。 (脚注:1)

385件のうち、警察庁の不正プログラム解析センターが214件を、各都道府県の情報通信部門が171件を解析した。同センターは、2012年11月1日に警察庁に設置された。都道府県警から解析依頼のあった不正プログラムを同センターにて分析、解析結果をデータベース化し、情報の一元化を目指している。 (脚注:2)

標的型メールに添付されていた不正プログラムは昨年同期から倍増し、約210件となり、インターネットバンキングの不正送金で使用された不正プログラムは0件から約80件へと増えている。 (脚注:3)

警察庁によると、手口が巧妙化し、解析妨害のために暗号化された不正プログラムや、ウェブサイトを閲覧しただけでウイルスなどに感染してしまうドライブ・バイ・ダウンロードも確認されている。警察庁は、セキュリティ対策の徹底を呼び掛けている。 (脚注:4)

参考情報:

  1. 2013年7月25日付時事通信「ウイルス解析、過去最多=標的型メールや不正送金―『巧妙化進んだ』・警察庁」
    http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072500241
    2013年7月25日付日本経済新聞「不正プログラム解析件数、上半期最多の385件 警察庁」
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2501H_V20C13A7CR0000/
  2. 2012年11月1日付朝日新聞「不正プログラム解析、情報を一元化 警察庁が新組織」
    http://www.asahi.com/national/update/1101/TKY201211010220.html
    2013年7月25日付日本経済新聞「不正プログラム解析件数、上半期最多の385件 警察庁」
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2501H_V20C13A7CR0000/
  3. 2013年7月25日付時事通信「ウイルス解析、過去最多=標的型メールや不正送金―『巧妙化進んだ』・警察庁」
    http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072500241
  4. 2013年7月28日付NHK News Web「警察のウイルス解析件数が過去最多に」
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130728/k10013349761000.html


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