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日立システムズ SHIELD Security Research Center

2012年7月30日初版公開

7月27日、アノニマスは、東京電力、外務省及び裁判所のホームページを攻撃対象とするとPastebinで発表した。東京電力と裁判所は、以前にも攻撃対象になったことがあるが、外務省は初めてである。 同日のOpJapan Officialのツイッターで、「We cannot do this on our own, fire up those cannons and fire!(我々だけではできないから、あの大砲を撃って撃ちまくってくれ!)」 とDoS攻撃の支援を呼び掛けていたが、今のところ障害は出ていないようである。 その後のOpJapan Officialのツイートでは、裁判所のURLを誰かが間違えて、「go.jp」ではなく、「co.jp」にしていたことを明らかにしている。7月27日のTh3 5nip3rのツイートで、「co.jp」になっている。

裁判所が初めて攻撃対象として挙げられたのは、6月26日夜のツイッターである。 最高裁によると、26日午後8時50分ごろ、全国の裁判所のホームページに通じるサイトが、アクセスしても表示できない状態になっていることが確認された。同サイトは、約50分後に復旧した。 外部から攻撃によるものかは不明としている。また、26日夜には、知財高裁のホームページも、一時閲覧不能となった。

また、OpJapan Officialのツイッターで、反原発と反東京電力の投稿が見られるようになったのは、7月2日からである。 AnonymousIRC名で、「原発を再稼働させる政府と電力会社に不満を持っていますか? 我々はあなたたちを支援します!」などの書き込みがある。 2011年5月にアノニマスは「Operation Green Rights (緑の権利のための作戦)」と題して、地球の環境汚染を進めている企業へのサイバー攻撃を宣言した。 攻撃先候補として、バイエル、BP、ダウ・ケミカルと並んで、福島の事故を引き起こした東京電力も挙げていた。しかし、当時は東京電力へのサイバー攻撃は行われていない。

参考情報:
2011年6月29日付週刊ダイヤモンド「アノニマスがサイバー攻撃の対象企業を”選挙”『地球の緑の敵』1位バイエル、2位東電」
http://diamond.jp/articles/-/12921
2012年6月27日付産経新聞「国際的ハッカー集団、日本にサイバー攻撃?財務省・最高裁HPなどで障害」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120627/crm12062707080001-n1.htm

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