2012年7月4日初版公開
7月2日、警察庁は、サイバー空間の脅威には部門を超えた対応が求められているとの認識から、長官官房審議官(サイバーセキュリティ戦略担当)を新設することを明らかにした。
警察のサイバー関連部門には、テロ対策を担う警備部門、犯罪捜査を担う生活安全部門、技術支援を担う情報通信部門などがある。
7月4日付の人事で、鈴木基久・政策評価審議官が兼務し、各部門の情報を集約して対策立案を進めるとともに、民間企業や海外捜査機関との連携強化の窓口となる。当面重点的に検討・推進する施策は以下の4点である。
内閣官房情報セキュリティセンターは、2010年5月に「国民を守る情報セキュリティ戦略」を策定し、2010年以降、年度計画である「情報セキュリティ2010」、「情報セキュリティ2012」を発表してきた。 2012年4月26日に発表された「情報セキュリティ2012(骨子案)によると、警察庁の主な施策として挙げられているのは、以下の9点である。 今後、長官官房審議官(サイバーセキュリティ戦略担当)は、「情報セキュリティ2012」の策定を踏まえ、施策を推進することになる。
参考情報:
2012年4月26日付内閣官房情報セキュリティセンター「『情報セキュリティ2012』の骨子案」
http://www.nisc.go.jp/conference/seisaku/dai29/pdf/29shiryou0302.pdf
2012年7月2日付警察庁「広報資料:警察庁長官官房審議官(サイバーセキュリティ戦略担当)の設置について」
http://www.npa.go.jp/keibi/biki3/240702kouhou.pdf
2012年7月2日付日本経済新聞「警察庁、サイバー犯罪担当審議官を新設」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0202Y_S2A700C1CR8000/
2012年7月2日付毎日新聞「サイバーセキュリティー:戦略担当の審議官を新設…警察庁」
http://mainichi.jp/select/news/20120703k0000m040054000c.html
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