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日立システムズ SHIELD Security Research Center

2012年6月26日初版公開

概要:

2012年6月23日付のアノニマス名によるpastebin (http://pastebin.com/a4FYRtkr) 投稿で、日本政府に対する大規模な攻撃開始が予告された。最近#opJapanを立ち上げ、 #opIndiaと同様の攻撃内容になるとのことである。

詳細:

本投稿で問題視されているのは、6月20日に可決した違法ダウンロードへの刑事罰導入を盛り込んだ著作権法改正である。6月22日付のロイター通信の記事(http://www.rt.com/news/law-illegal-download-japan-488/) を引用し、「CNET Japanによれば、音楽やDVD・ブルーレイなどの海賊版を使用して逮捕された場合、2万5千ドル以下の罰金または2年以下の懲役に科す」ことになった、と背景をまず説明している。その上で、「米国では、起訴されて何年も懲役になった人が大勢いるし、その中には、MP3プレイヤーに25曲をダウンロードした母親だっている。子供は母親から引き裂かれ、母親は25万ドルの罰金を受けた。アメリカのように日本が成り下がっていくのを見過ごすわけには、我々はいかない!」と宣言している。

6月25日にAnonPR (http://anonpr.net/opjapan-expect-us-512/#more-512) とpastebin (http://pastebin.com/T3zEieUC) へ投稿されたアノニマスの宣言「#opJapan --- Expect US(#opJapan―我々を予期せよ)」でも、本著作権法改正が問題視されている。標的とされているのは、日本政府と一般社団法人日本レコード協会である。

6月25日付投稿では、「本改正によって、数多くの無実の市民が不必要な懲役を受けるのに対し、合理的な著作権侵害の根本的な問題の解決にはほとんど役立たない、と我々アノニマスは固く信じている」と弾劾し、(このようなことが許されれば)、日本のあらゆるインターネットユーザーが監視され、「法を順守する市民が自由社会で享受すべきプライバシーが甚だしく侵害される未曾有のアプローチ」だと非難している。

日本時間の6月26日の午前2~3時に#OpJapan名で投稿されたTwitter (http://friendfeed.com/opjapan/26b0227a/opjapan-just-getting-started-expect-more) によると、「#opJapanはまさに始まるところだ。もっとあるぞ。#サイト改ざん。http://t.co/LUrodmlw #anonymous #anonfamily #japan #infosec #hacktivism #bittorrent - http://twitter.com/Bartman...」と書かれている。

尚、6月25日付の投稿には、以下の情報が掲載されている。
Twitter: @op_japan
Email: opjapan@tormail.com
IRC: irc.anonops.com #opjapan

また、MobilesPedia (http://www.mobilespedia.com/2012/05/anonymous-opindia-announces-street-protest-on-9th-june/) の情報によると、#opIndiaは、少なくとも5月下旬から開始され、5月28日時点では、DDoS攻撃によりダウンしたインド政府及び違法機関のサイト数は約35に上っていたという。アノニマスは、6月9日に街頭抗議活動をするよう市民に呼び掛けていた。

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