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日立システムズ SHIELD Security Research Center

タコイカウイルスについて

P2Pファイル共有ソフト「Winny」を介し感染する「タコイカ(イカタコ)ウイルス」と呼ばれる
ウイルス作成者が逮捕され、話題となっています。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/04/news030.html(IT media)

タコイカウイルスとは?

タコイカウイルスとは、P2Pファイル共有ソフト「Winny」を介し感染するウイルスで、
動画ファイルに偽装した「.scr」形式の実行ファイルを実行すると、同名の「.avi」ファイルを作成し、
動画再生させながらバックグラウンドでPC内ファイルを魚介類の画像ファイルへ上書きしてしまう
ウイルスです。亜種も多種確認されており、FTP接続するものも存在します。

ウイルス被害確認から逮捕まで

ウイルスそのものの被害は、2009年夏ごろにネット上へ放流されたもので、
ネット掲示板でも同時期に多数の被害報告が書き込まれています。その後、
作成者へ感染PCデータを送信するFTP接続型の送信経路を警察が特定し、
北海道在住のP2PユーザPCのファイルをタコイカウイルスが破壊(器物破損罪)
したとして、逮捕。逮捕後の自供で、ウイルス作成者は、これまでに9回もの
ウイルスバージョンアップを実施し、ウイルス対策ソフトの検知を免れるよう
工夫していた事が明らかになり、逮捕までの被害も本人自供によると、
およそ5万人に上るとされています。

執行猶予中での逮捕劇

今回逮捕された容疑者は、2006年ごろから被害が確認されていた、同じく
「Winny」を感染媒体とする「原田ウイルス」を作成した行為で既に逮捕され、
有罪判決を受けていました。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/24/news085.html(IT media)
この「原田ウイルス」での容疑は、既存アニメの動画をウイルスに組み込んだ
「著作権法違反」として逮捕されており、容疑者は今回のタコイカウイルスには
自身で作成した画像をウイルスに組み込む事で著作権法違反容疑を免れようと
工夫していた事が供述により明らかになっています。しかし、感染PCのファイル内容を
改変(破壊)するということから、警察庁はその行為が「器物破損罪」にあたると判断し、
今回の逮捕へと繋がりました。

このように、インターネットを介したサイバー犯罪は年々巧妙化されており、
情報セキュリティ対策の重要性が常に問われています。PCをお持ちのユーザには、
ウイルス対策ソフトのご利用・各ベンダの修正プログラム適用は勿論の事、
弊社がご提供させていただいているセキュリティソリューション「SHIELD」や、
弊社も推奨させていただいている、最新ウイルスの駆除に特化した従来の
パターンファイルでの駆除に依存しない次世代セキュリティソリューション「yarai」をお勧め致します。
http://www.hitachijoho.com/solution/shield/index.html
http://www.hitachijoho.com/solution/shield/yarai/index.html

  • * 各会社名、団体名、商品名は各社、各団体の商品名称、または登録商標です。

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